あかね文庫 10

革命の簒奪
目次

 T 革命はいかに簒奪されたか


栄光と悲劇の革命ロシアよ
 一 スターリニズムの諸前提
   A 孤立・後進・荒廃・遅延…
   B 形骸化するソビエト
   C ボリシェビキ党の官僚化
   D クロンシュタット反乱
   E 迂回戦術――しかし、どこへ?
 二 ソビエト・テルミドール
   A スターリンは頭をもたげる
   B 無念! レーニン最後の闘い
   C お上品な反官僚闘争
   D 「異端裁判」
   E 「一国社会主義」 への道
   F トロツキー、混迷のどん底
   G 遅すぎた分派闘争
 三 スターリニスト・レジームの成立
   A スターリンはおのれに似せて世界をつくる
   B 過渡期社会の官僚制的変質
   C 血まみれのスターリン専制
   D <裏切られた革命> の光と影
   E 「堕落した労働者国家」 説の呪縛

 U 反レーニン主義批判

倒錯したロシア革命像
  一 古くて月並みな 「新説」
  二 「革命=戦争=暴力」 の三位一体論
  三 十月革命はクーデタか?
  四 革命は 「メシア思想」 の産物か?
  五 崩壊したものは何か?
ソビエトと憲法制定議会――議会主義者のロシア革命像
 一 「少数者革命論への転向」 ?
 二 議会主義の色眼鏡
  A 結節点は?
  B 革命戦略は?
  C 統一戦線戦術の抹殺
  D 議会利用主義の正当化
 三 プロレタリア世界革命への憎悪
  A 「ソビエト形態」 の否定
  B ドイツ革命の敗北を喜ぶ倒錯
NEPとは何であったか――過渡期経済建設と価値法則の廃棄
 一 レーニンの 「大転換」
 二 「市場経済」 論者にされたレーニン
 三 「社会主義社会における市場」 とマルクス
 四 「NEP」 の一教訓

 V スターリン その思想的肖像

『知られざるスターリン』 を推理する
 一 風変わりなブーム
 二 歴史家の情熱
 三 スターリン殺しの真犯人
 四 暴君の 「心」
 五 暴君の読書
 六 ロシア人になったグルジア人
 七 最後に
 <補論> ソビエト芸術への一視角
    付 ロシア革命年表
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