革命的マルクス主義の入門講演
マルクス主義入門 全五巻
黒田寛一 著

四六判 上製


 反スターリン主義運動の創始者であり<変革の哲学>の探求に生涯を捧げた哲学者である黒田寛一は、生前、多くの労働者・学生にたいしてマルクス主義の入門講演をおこなった。その貴重な記録を集成した『マルクス主義入門』全五巻をここに発刊する。
 「人間は何であり、また何であるべきか」という若きマルクスの問いかけを同時におのれのものとして、マルクスの人間解放の思想を現代的に実現することを終生追求した黒田。彼は、既成の「マルクス主義」がニセのマルクス主義でありスターリン主義でしかないことを赤裸々にしながら、現代における人間疎外を真実に超克することをめざして学問的格闘と革命的実践に身を投じてきた。力強く情熱あふれる黒田の講演・講述は、半世紀の時を隔てた今日において、ますます重要で価値あるものとなっている。それは、戦乱と排外主義的ナショナリズム・貧困と格差の拡大におおわれた暗黒の時代というべき今を生きるすべての人々をかぎりなく鼓舞してやまない。黒田は、考える力と変革的実践への意志を育むべきことを熱く訴え、教えている。
(中略)
 労働者階級の真実の解放のためにたたかいつづけた革命家にして哲学者・哲学者にして革命家である黒田寛一の講演・講述は、二十一世紀現代に生き苦闘するすべての労働者・人民にとって、思想的な羅針盤となりバネとなるにちがいない。

                        「『マルクス主義入門』 全五巻発刊にあたって」より抜粋

マルクス主義入門 全五巻の構成
第一巻 哲学入門
       哲学入門
       マルクス主義をいかに学ぶべきか
第二巻 史的唯物論入門
       史的唯物論入門
       『ドイツ・イデオロギー入門
       現代における疎外とは何か
第三巻 経済学入門
       経済学入門 ―― 『直接的生産過程の諸結果

       経済学入門 ―― 『資本論以後百年』 をどう読むか
       エンゲルス経済学の問題点

第四巻 革命論入門
       革命論入門
       一九〇五年革命段階におけるレーニンとトロツキー
       全学連新入生歓迎集会メッセージ
第五巻 反労働者的イデオロギー批判
       反労働者的イデオロギー批判
       小ブルジョア・ラディカリズム批判 ―― 一九六九年 6・15集会へのメッセージ
       現段階における党派的イデオロギー闘争の核心は何か
       沖縄の仲間たちへ ―― 階級決戦主義者の屍をのりこえて前進しよう


 第一巻 哲学入門
 目次
哲学入門
 T マルクス主義と現代
     ――現代革命思想の転回点は何か?
 U 革命的マルクス主義の立場
 V マルクス主義における「哲学」とは何か
 W 実践の論理について

マルクス主義をいかに学ぶべきか
 T マルクス主義とは何か
 U マルクス主義における「哲学」
 V 資本制社会の変革の論理
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 第二巻 史的唯物論入門
 目次
史的唯物論入門
 T 唯物史観をいかに学ぶか
 U 唯物史観はいかに形成されたか
 V 史的唯物論を理解するために

『ドイツ・イデオロギー』入門
 T マルクスの思想形成における位置
 U 「ドイツのイデオロギー」の唯物論的批判
 V 『ドイツ・イデオロギー』本文に即して


現代における疎外とは何か
 T マルクスの疎外論
 U 賃労働者の疎外
 V 国家の本質把握をめぐって
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 第三巻 経済学入門
 目次
経済学入門―『直接的生産過程の諸結果』
 T マルクス経済学をいかに把握すべきか
 U 「直接的生産過程の諸結果」の意味
 V 『諸結果』の本文に即して

経済学入門―『資本論以後百年』をどう読むか
 T 『資本論以後百年』の背後にある問題意識
 U  前提的に追求されるべき方法論上の問題
 V  『資本論以後百年』の図解について
 W  「正―反―合」の図式の例解


エンゲルス経済学の問題点
 T マルクスの学問的方法の無理解
 U 『空想から科学へ』第三章の問題点
 V エンゲルス命題とその解釈をめぐって
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 第四巻 革命論入門
 目次
革命論入門
 T 現段階における反戦闘争の論理とは何か
 U 現代革命理論の混乱
 V われわれの世界革命戦略と革命理論の追求
 W  トロツキー『過渡的綱領』の意義と限界
 
1905年革命段階におけるレーニンとトロツキー
 T 対馬忠行の「永続革命論解説」の問題点
 U レーニン『二つの戦術』における戦略戦術論
    A レーニン型の二段階革命論
    B 労働者と農民の同盟
    C 不確定戦略  

全学連新入生歓迎集会メッセージ
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 第五巻 反労働者的イデオロギー批判
 目次
反労働者的イデオロギー批判
 T 現段階における反労働者的イデオロギー
 U 現代のスターリニズム
 V 反マルクス主義の抬頭――小ブルジョア急進主義
 W 現代の社会民主主義

小ブルジョア・ラディカリズム批判 ― 一九六九年6・15集会へのメッセージ
 T  行動左翼集団の破産とわれわれの原則的闘い
 U  反代々木左翼の無党派急進主義への迎合
 V  日本反スターリン主義運動の独自性

現段階における党派的イデオロギー闘争の核心は何か
 T 「階級決戦」主義的闘いの破産の根拠
 U 海老原虐殺問題への死の沈黙
 V 反代々木行動左翼集団の民族主義的堕落

沖縄の仲間たちへ ― 階級決戦主義者の屍をのりこえて前進しよう
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